東風は釣れないの噂は本当?|第2回 卓上アジング講座

東風は釣れないという話を聞きたことはあるでしょうか?
調べてみたところ「西に低気圧があると東風が吹くため、海がシケたり荒れやすい。」という話らしくなるほどと思いました。このエリアで常夜灯アジングをしていると東風になることは少なく、風向きよりも風そのものが天敵だったりします。今日は風向きの話について気がついたことを書いていきます。

一般的な話として、春から南風が多くなり、冬にかけて北風が多くなりますよね。もしかしたら茨城県北エリア限定かもしれませんが、これ以外にも風向きが変わるファクターが存在しています。

それは陸地と海面の温度差によって生まれる第2の風です。春から夏にかけて東風が吹くようになり、夏から冬にかけて西風が吹くんです。図にしてみると以下の感じ。

春から夏にかけて、日中の気温が上がると海面付近の冷たい空気が陸側に流れ込みます。夕まずめに釣りをすると東風を感じることがありますが、夜は落ち着くことが多いので常夜灯アジングではあまり気にならないかもしれません。

秋から冬にかけて、夜になると陸の気温が一段と下がり、暖かい海側へと流れ込みます。10月頃から深夜に西風が吹くようになり、冬に近づくに従ってどんどん前倒しで風が吹くようになります。特に夜中0時頃までアジングをしているとこの風が曲者になり、釣りにならなくなることもあります。

東風ってきくと高石ともやのこの作品が頭をよぎります。ジャケもそうですが、作品もインパクトがあって「張子の虎」など一度聞くと頭から離れなくなります。

釣れやすい潮位は?|第1回 卓上アジング講座

やればやるほどドツボにハマるアジング。ベットの中でふと疑問が湧いてきたり、仕事しながらヒントが脳裏に浮かんだり。正解か不正解かはさておき、トライアンドエラーを繰り返しながら自分なりの答えを見つけていくのも釣りの面白さだと感じています。ふとした疑問、考察を「卓上アジング講座」として気まぐれに更新していきます。

第1回 釣れやすい潮位は?

煽り気味のタイトルですが、アジング情報を追いかけている方なら場所やその他の条件で変わってしまうということは経験的にご存知かも知れません。大潮がいいとか中潮がいいとか、それらは場所によっても変わってしまったり、かといって必ず釣れるわけでもなく、指標の一つに止めておくのが無難なところです。

こと茨城県北エリアでは、上げ止まり、下げ止まりは渋くなる傾向が強く、潮止まりの直前、動き始め直後にバタバタとあたるケースが多いように思います。

で、よくあるタイドグラフをみるとこんな感じの滑らかな曲線で潮位が表示されています。

ですが実際に釣りをしていると、要所要所で急激に水位が上がったり、下がったりしているように感じることがあるんです。より詳細なデータがないか調べたところ、国土交通省、国土地理院のデータを見つけました。ななんと、30秒ごとに潮位を取得しています。茨城県のデータはなかったので、お隣の千葉県の勝浦のデータを抜粋してグラフ化したものを貼り付けておきます。
※取得期間は2019年11月10日、16時〜24時まで

こうしてみると、実際は滑らかな曲線ではなく小刻みに潮位の上げ下げがあることが分かります。特に入り組んだ港湾部や河口域、潮が入り組む場所などは、上のグラフよりもガクンと上がったり下がったりしていても不思議ではありません。潮が大きく動くタイミングでは風が吹き始めたり、風向きが変わったり、海中以外でも変化が生まれるので、これらの異変を見逃さないよう釣りをするようにしています。

「変化のあるところにアジあり」
格言っぽく書いてみましたが、海中に何らかの変化が生まれた瞬間、アジがバイトしてくることが多いんです。潮が変化する場所なんかもそうですよね。それが何故なのかはよく分かりませんが、もしかするとアジにとって捕食しやすい条件になっているのかもしれません。