the co.について
インドア中心の僕が突如釣りを始めたのが2014年。人生の半分は茨城(北部)でもう半分は都内で生活を送っていました。それぞれの土地にそれぞれの魅力があることを感じていた僕は、十数年ぶりに故郷に戻り、当たり前の日常の中に「茨城だけの何か」を見つけようと散策していました。常陸太田周辺の常陸秋蕎麦、ひたちなか周辺の干し芋は他では味わえない特産品であることを知りました。
東京が文化的な楽しみを桜花できるエリアだとしたら、生まれ故郷は人知の及ばない自然を残したエリアです。地元に住んでいても、すぐ側の海にどんな生物が生息しているか、そしてどんな生態系を有しているのか、詳しくは誰にも分からない未知の世界です。ウェブで世界中の情報がいつでも手に入るようになり、自分からは遠い世界が疑似体験できたとしても、自分の足元については誰からも見えにくく、自分自身で発見できなければこの世に存在していないのと同義なのだと思うようになりました。
僕にとって釣りは楽しいレジャーであり、仕事の息抜きであり、地元の未知なる沿岸を探索する道具です。釣り人らしい釣り人ではないかもしれませんが「釣れない条件を網羅すれば、残るは釣れる条件となる。」を信条に、釣れる釣れないに関わらずブログに残していきたいと思っています。夜の常夜灯の下、大海原の片隅で繊細な竿で向かい合い、自分自身がティップと同化していく研ぎ澄まされた瞬間。肉体はたるんでも精神だけは逆らいたい。肩の凝らないライトゲームを研究中です。